農と学びの連携を考えるフォーラム2015に参加しました
先日、札幌市で開催された「農と学びの連携を考えるフォーラム2015」に参加してきました。
浦幌町の(株)ノースプロダクションさんや高校時代の友人が事務局をしていたこともあり、仕事へのモチベーション向上にと思い、開催されると知った瞬間に参加を即決しました。
伝えたいことは山ほどあるのですが、すべてについて語ろうとすると収拾がつかなくなるので、印象深かった点をピックアップしてお話します。
説得力は、経験から生じる
まず、農村ホームステイのお話。昨年の8月にテレビで放送された「十勝が教えてくれた3つのこと。」では、高校生が農村ホームステイをしていました。
僕の住む浦幌町でも、小学5年生が農村ホームステイをするという事業があります。
しかし、今回のフォーラムで紹介されたのは“学校の先生(=大人)”を対象にしたものでした。
先生が実際に体験し感じたことを、子どもたちに伝える。
実際に「体験」したからこそ、生産者の苦労や想いを感じることができるし、説得力があるから子どもたちにも伝わる。
なんて素晴らしい取組なんだろうと感動しました。
南沢奈央さんが教えてくれたこと
次に、特別講演のお話。先述の「十勝が教えてくれた3つのこと。」に出演された女優の南沢奈央さんが、実際に自身で体験されたことを通じて、農村の魅力についてお話してくれました(これが参加した最たる目的だったりします)。
実際に農村ホームステイをして、「エサやりはこんなに労力のいる仕事なんだ」と感じ、搾乳する時には「牛たちにも個性があるんだ」と気づかされ、頭だけではなく全身で覚えているからこそ、彼女の言葉は響きました。
また、偶然にも子牛の誕生に立ち会い、生まれてすぐに立ち上がろうとするその姿に感動したとも話していました。
この体験を通じて「生産者への感謝の気持ちが強くなった」「命と向き合うことの大切さと大変さを感じた」という南沢さん。
彼女の言葉で一番印象に残っているのが、この文章の最初にある「農村での時間が人を成長させる」というものでした。
年齢は僕と同じくらいなのに、短い時間で感じたことを自分の言葉で伝えることができるなんて、なんて聡明な方なんだろうと感銘を受けました。
純粋に尊敬します。
今、僕に何ができる?
最後に、まさに僕の仕事である「まちづくり」に関連したお話。農村ホームステイや食育が完全なわけではなく、まだまだ課題はあります。その基盤となるのは、「地域」「学校」「家庭」の3つが連携し、取組を持続させる仕組みをつくること。この「地域」の部分には、僕たち役場職員の力が必要となってくると思います。ならば、僕たちには何ができるのか、それを考えていかなければなりません。非常にレベルの高い問題ではありますが、それだけにやりがいも感じられます。いやー、本当に有意義なフォーラムだった!
このフォーラムに参加できて本当に良かった。あわただしい毎日に忙殺されてくすぶっていた僕でしたが、まちづくりへの情熱にまた火が付きました。これも、主催の北海道農協青年部協議会さん、事務局の方々、出演者の方々、すべての関係者の方々のおかげです。この情熱の火を絶やさないように努めていきたいと思います。ありがとうございました。